買取専門店とは
2022年5月30日

買取フランチャイズと飲食フランチャイズ。それぞれの特徴や魅力・メリットを分析する!

世の中にはさまざまな業界・業種のフランチャイズチェーンがあふれていますが、一般的には「フランチャイズ=飲食フライチャイズ」をイメージする人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「飲食フランチャイズ」と「買取フランチャイズ」の2つに絞って、その魅力やメリットを紹介しましょう。

1.飲食フランチャイズの特徴

飲食店のフランチャイズを開業するには、比較的大きな金額の初期費用が必要です。店舗の規模にもよりますが、1人で運営するのは難しいので、従業員やアルバイトを雇う必要があります。フランチャイズに加盟すれば、人気のメニューと仕入れルートや経営ノウハウなどを提供してもらうことが可能です。

1-1.飲食フランチャイズの種類

飲食フランチャイズの形態としては、店舗、テイクアウト、デリバリー、移動販売の4種類に分けられます。店舗販売は店舗を構えて飲食サービスを提供する飲食ビジネスの一般的な業務形態です。限られたスペースに顧客に入店してもらい、食事が終わるタイミングで収益が発生するため、回転を速めるための工夫や従業員が効率的に動けるように店舗のレイアウトなどを検討する必要があります。

 

テイクアウトは顧客の食事スペースを最小限にできる、もしくは設ける必要がないため、コスパのよい業務形態です。狭いスペースでもビジネスをすることができ、スタッフも多く雇用する必要がないため、費用負担を抑えることができます。

 

コロナ禍で注目が集まっている業態としてデリバリーがあります。かつてのデリバリーといえばピザの宅配が一般的でしたが、スマホを使用したネット注文やアプリ注文が普及したことで、食べ物だけでなく飲み物やスイーツもデリバリーで注文する人が増えています。デリバリーも店舗に調理するスペースのみ確保できればよいため、店舗運営に必要なコストを抑えることができます。

 

移動販売は、バンのような大きめの車に調理スペースが搭載されたキッチンカーでサービスを提供します。店舗を用意すると顧客が来るのを待たなくてはなりませんが、キッチンカーでの移動販売の場合、顧客の集まる場所に移動できるため、効率のよいビジネスを可能にします。

2.飲食フランチャイズのメリット

飲食フランチャイズに加盟し、開業する立場としてのメリットは次のようなものがあります。

2-1.ブランド力と安定の人気メニュー

ネームバリューのあるフランチャイズであれば、そのブランドのファンが集まるので開店当初からある程度の集客が見込めます。ビジネスの難しいところはいかに顧客を集められるかにあるため、それをサポートしてくれるのは非常に心強いはずです。

季節ごとの新メニューなどもフランチャイズ本部から提案してもらえるので安心です。

 

2-2.仕入れルートの確保

独自に仕入れルートを開拓する必要がなく、本部がまとめて仕入れて加盟店に送るパターンが多いようです。
大量仕入れによる低価格は、飲食フランチャイズならではのメリットです。仕入れ先の新規開拓も本部が実施してくれるため、オーナーは店舗の収益を上げることだけに集中できます。

 

2-3.人材教育のマニュアル

実際、アルバイトが集まらず、いつも人材募集をしている店舗は少なくありません。また、質のいいアルバイトを集めることができなければ、店の評判に直結します。いい人材が定着するために、どんな店づくりをすれば働きやすい店になるか、どのような人材教育が必要かなど、経験を踏まえたマニュアルは頼りになる存在です。

 

2-4.移動販売型という選択肢もあり

初期費用を抑えることができる点が、移動販売型のメリットです。お店を構えてしまうと、お客様を集めるための工夫が必要となります。移動型であれば、昼間はビジネス街、夕方は駅前、週末はイベント会場など、営業に最適な場所を見つけて移動することも可能です。

待ちの営業ではなく、自ら向かっていく営業ができる点が移動販売の大きな特徴です。1軒の店を構えるより、少ない開業資金で始められることから、近頃は大きな注目を集めています。

 

3.飲食フランチャイズのデメリット

3-1.初期投資がネック

飲食のフランチャイズを始める際は、初期投資の大きさがネックとなります。店舗を用意して飲食サービスを始める場合、初期費用で少なくとも1,000万円以上かかるのが相場となっているからです。内訳としてはフランチャイズの加盟金として200万円、保証金として100万円、開業するための店舗や人件費などに700万円前後の費用がかかります。

また、フランチャイズの場合、ブランドの信頼性や統一感を持たせるために指定の厨房機器などを購入する必要があります。味や品質を安定させ、店舗運営を効率化させるために特注で注文していることもあり、一般の機器よりも高額になるケースも少なくありません。

 

3-2.イメージがダイレクトに影響する

飲食フランチャイズのメリットとして、大手ブランドであれば集客しやすい点を挙げましたが、不祥事があればすぐに競合他社に顧客が流れてしまう点においてはデメリットになります。良くも悪くも本部のブランドイメージが売上に大きな影響を与えるのが飲食フランチャイズです。

また、人気があり注目されている飲食ビジネスには、その時代の流行に乗って人気が出ているケースと長年親しまれていて安定した人気があるケースがあります。例えばタピオカミルクなどは時代の波があったおかげで大人気となりましたが、ブームが去って以降は苦しい状況の店舗が多いとメディアなどにも取り上げられていました。

流行り廃りのあるものは流行後の運営が大変になるため、流行に乗ってある程度収益をあげたら身を引くタイミングも検討しなければなりません。ビジネスへの取り組み方についてもよく検討する必要があります。

 

4.飲食フランチャイズにかかる初期費用

飲食フランチャイズにかかる初期費用は、先述した加盟金や保証金があり、開業までのノウハウを学ぶための研修費、物件取得費、厨房や客席を用意するための内装費・設備費、調理のための仕入れ費、集客のために欠かせない広告販促費、スタッフを雇用するための人材募集費用などがかかります。

また、ビジネスを始めるための費用だけでなく、売上が立つまでは店舗運営のための費用も自己資金で賄わなければならないことを忘れてはいけません。運営費としては家賃や光熱費、従業員を雇用する場合は人件費、フランチャイズ本部へ支払うロイヤリティ、集客のための広告費などは継続的に支出することになります。

 

5.買取フランチャイズの特徴

古着や断捨離ブーム、リユース業界の伸長など、日本の買取市場は成長し続けています。押し入れの中で眠っている貴金属やバッグ、ブランド品の衣類、不要になった家具や家電、ゲーム、書籍などをリサイクルショップやネットサービスなどで売買した経験のある人も多いでしょう。

中でもブランド品や宝飾品の市場規模は大きく、何より単価が高いことから、「使わなくなったブランド品・宝飾品を買い取ってもらいたい」と思っている人も少なくないようです。

 

5-1.買取フランチャイズの種類

買取フランチャイズでは、商品の買取を店頭や出張、宅配でおこなっています。

店頭買取の一番のメリットは、顧客と対面で買取をおこなうことです。査定の後にすぐに現金化できることや交渉の余地があることは、顧客にとっての安心感につながります。ただし、混雑状況によっては待たされる、近くに店舗がなければ来店できないといったデメリットもあります。

出張買取は顧客の自宅に訪問して査定をおこなう方法です。店舗買取のようにその場で現金化できる点は顧客にとってメリットですし、店側としては大量に仕入れられる点がメリットになります。

宅配買取は、顧客にとっても店舗にとっても手間がかからない買取方法です。顧客としては待ち時間を気にする必要がなく、近くに店舗がなくても買取を依頼することができます。店側としては、査定する間にお客様を待たせることなく、また接客にかける時間がないため、効率よく仕入れをおこなうことができます。

 

6.買取フランチャイズのメリット

買取フランチャイズに加盟し、開業する立場としてのメリットは次のようなものがあります。

6-1.在庫を抱えるリスクがない

仕入れた商品を販売する小売店なら、在庫のリスクはつきものです。買取専門店のフランチャイズの場合は、買い取った商品を本部に売却したり、業界内のオークションに参加、業者に販売するなど、さまざまな販路があるので現金化しやすいのが特徴です。

販売のために陳列する必要もないため、盗難などのリスクも回避することができます。

 

6-2.小さな店舗で始められる、初期費用が少ない

ショッピングモール内などにある買取店をみても、それほど大きな店舗を構えているわけではありません。買取フランチャイズなら、小さなスペースを使い一人で始めることも可能なので初期費用を抑えることができます。できるだけリスクを抑えつつビジネスに挑戦したい人におすすめです。

 

6-3.体力的な負担が少ない

飲食店などの場合、営業時間が長かったり定休日がなかったり、一日に何十人もの接客をしなければならないことが多いですが、買取フランチャイズでは、長い営業時間は必要なく、一日に数人の接客で十分利益が出る店舗もあります。

また、立ち仕事とは違って、座りながら業務を行うことが多いので、体力的な負担が少ないことも魅力です。

 

6-4.景気に左右されにくい

「買取フランチャイズは、不況に強い」と言われるのはなぜでしょうか。景気が悪いときは、「使わなくなったものを現金化したい」、景気が良いときは「さらに新しいものに買い替えたい」という消費者心理が働くことから、買取ビジネスは景気に左右されにくいというメリットがあります。

 

7.買取フランチャイズのデメリット

7-1.買取相場をある程度知っておく必要がある

買取フランチャイズでビジネスを始める際は、相場を知っておかなければならない点がデメリットになります。持ち込まれた商品を査定し、金額が高ければ顧客は喜びますが、十分な利益が出なければビジネスを続けることはできません。かといって査定金額が安すぎると納得して売ってくれる顧客が増えないため、定期的に商品を持ち込んでくれる固定客を確保することもできません。
顧客が納得せず悪い評判が広がれば、新規の顧客を獲得するのも難しくなることでしょう。買取相場を知らなければビジネスにならないため、顧客にも店舗にもメリットになるような適切な価格をリサーチして提示することが大切です。

 

7-2.偽物を買い取るリスクがある

買取フランチャイズにおける2つ目のデメリットは、偽物を買い取ってしまうリスクがあることです。適切に査定をおこなわなかった、もしくは騙されてしまい偽物を買い取ってしまうと、買取にかかった費用の全てが損失に変わってしまいます。買取ビジネスにとって、仕入れの資金を失うことはビジネス存続が危ぶまれる大きなリスクになります。

偽物のクオリティは年々上がっていくため、今年の見極めポイントが翌年の査定には使えないなど、情報が常に更新される業界です。本物を見極めるために、常に自身の持つ知識を最新の情報にアップデートすることが欠かせません。フランチャイズを運営する会社の多くはシステムによって真贋判定できるツールを用意しています。慣れないうちはツールを頼りに査定をおこない、徐々に経験を積み上げていきます。

 

8.買取フランチャイズにかかる初期費用

買取フランチャイズにかかる初期費用は、おおむね500万円前後といわれています。内訳としては飲食フランチャイズのように加盟金や保証金、研修費用や店舗取得費用、内装や設備のための費用がかかります。

また、買取ビジネスをするには古物商許可を得る必要があるため、その取得費用なども負担する必要があります。もちろん、ビジネスを開業した後も運営費として、買取をするためのまとまった資金、賃貸料や光熱費、人件費やロイヤリティを毎月負担することになるため、先を見越して余裕を持った資金計画を立てることをおすすめします。

 

9.まとめ

ここまで「飲食フランチャイズ」と「買取フランチャイズ」の特徴を紹介してきましたが、加盟の際は、それぞれの業界をよく調べたうえで、不明な点や不安を納得できるまで本部に確認することが大切です。それぞれの特徴を知り、自分に合った業界を見つけるようにしましょう。

飲食フランチャイズは、本部のブランドが強ければ集客が楽になりますが、不祥事などが発生すれば売上に大きく影響するリスクもあります。買取フランチャイズは、景気に左右されずコンパクトにビジネスをスタートできますが、真贋のスキルを身につける必要があります。どの業界でフランチャイズビジネスを始めれば良いか迷っているのなら、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

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