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2022年11月18日

フランチャイズの加盟金相場とは?

フランチャイズに加盟する際は、初期費用の一部として本部へ支払う加盟金を用意する必要があります。業界によって加盟金の金額に幅はありますが、平均すると100万円を超えるような金額になります。
最近では加盟金0円というフランチャイズも登場していますが、その分の費用は仕入れ代金や毎月支払うロイヤリティに上乗せされていることもあり、一概に加盟金0円だから良いという訳でもありません。この記事では、フランチャイズの加盟金相場や加盟金を支払う際の注意点について解説します。

1.フランチャイズの加盟金とは?

フランチャイズの加盟金とは、フランチャイズに加盟する際に本部へ支払う費用のことです。フランチャイズに加盟すると、多くの人に知られているブランドやロゴを掲げてビジネスを始めることができ、そのうえフランチャイズ本部よりすでに成功している店舗運営のノウハウの提供や実績のある経営面でのアドバイスなど、ビジネス面でのサポートを受けられます。フランチャイズの加盟金は、ビジネスを有利に進められるサービスを受けるための対価ともいえます。

また、ブランドの使用や運営サポートを受けるための費用としては、ロイヤリティの支払いも毎月発生します。加盟金がフランチャイズに加盟する際に一度だけ本部へ支払うのに対して、ロイヤリティはフランチャイズに加盟している間は毎月支払いをおこないます。
フランチャイズに加盟していれば、店舗運営に関するアドバイスなどのサポートを継続して受けられ、他の加盟店オーナーとの接点も生まれるため、いわば入会金と月会費のあるビジネスコミュニティとイメージすると分かりやすいかもしれません。

なお、フランチャイズに加盟する際は、一時預け金として保証金の支払いを求められるケースがあります。開業初期の頃は売上が不安定で、ロイヤリティの支払いに遅れが発生することがあるためです。遅延しているロイヤリティ支払いの補填として、保証金の一部が使われます。保証金は一時的に本部へ預け入れる資金になるため、契約解除の際には返還されます。

2.フランチャイズの加盟金の相場は?

フランチャイズの加盟金の相場は?
フランチャイズの加盟金の相場としては、おおむね100万円〜200万円が業界としての平均値です。

ただし、個人や法人、小規模店舗から大型店舗まで全て含めた業界の平均値になりますので、小規模店舗であれば平均値より低い金額になりますし、大型店舗であればそれ以上の資金が必要になる場合もあります。現実的な数値でいえば、小規模店舗なら100万円以下の加盟金、中規模店舗なら300万円前後の加盟金となるのが一般的です。

なお、フランチャイズの加盟には100万円単位の加盟金が必要になりますが、フランチャイズ店舗を開業するには加盟金以外にも様々な費用がかかります。
具体的には、毎月本部への支払いが発生するロイヤリティ、ロイヤリティの支払いが滞った際の補填として利用される保証金、店舗運営をスムーズにできるようになるための事前研修費用、店舗の陳列棚や備品などの設備費用、商品の仕入れ費用やスタッフを雇用するための人件費、電気代や賃料など、フランチャイズ加盟から店舗開業までには様々な費用の支払いが発生します。
加盟するための費用、開業するための費用、開業後の運営に必要な費用がありますので、余裕を持った資金計画をおこなうようにしましょう。

3.加盟金は初期費用全体で考える

加盟金は初期費用全体で考える

3-1.加盟金0円もある

フランチャイズの加盟には、小規模店舗の場合でも100万円ほどの資金を用意する必要がありますが、最近では加盟金0円でも始められるフランチャイズを展開するブランドも増えてきました。中には毎月の費用も発生しない、ロイヤリティ0円のブランドもあります。
知名度がまだそこまで高くない駆け出しのブランドでよく見るキャンペーンで、加盟店を増やすための広告宣伝として加盟金0円を全面に押し出しているようです。費用負担をできるだけおさえたいオーナーにとっては魅力的に映ることでしょう。

ただし、加盟金を支払う目的は、ブランドのビジネス使用の許諾や店舗運営ノウハウを適切に提供してもらうことです。加盟金がなければサポートが雑になってしまうのでは、と心配するオーナーもいるかもしれません。加盟金0円をうたうフランチャイズの場合、仕入れシステムの利用料や販売手数料など、別の費用項目を用意して加盟金で不足する資金を補っているブランドも多く見受けられます。ですので、加盟金が0円だからといって、一概にサービスの質が格段に落ちてしまうということは少ないでしょう。

3-2.加盟金を支払う際の注意点

フランチャイズの加盟金は、基本的には返還のない費用になりますので、支払うタイミングに注意しましょう。細かく条件を確認して契約を締結し、正式な加盟が決まったタイミングで加盟金の支払いをおこないます。物件の早期取得やキャンペーン特典の獲得のための早期申し込みなど、契約が定かでないタイミングにもかかわらず支払いを求められる場合は要注意です。

また、加盟申込金という名目で支払いを求められるケースもありますので、支払いの決断はぜひ慎重におこなってください。加盟申込金とは手付金のようなもので、正式加盟が決まれば加盟金の一部として充当されますが、契約を締結しない場合は返還されないため、トラブルの原因にもなります。

なお、フランチャイズの加盟金は初期費用の一部という位置付けとなっており、加盟金に全ての費用が含まれている訳ではありませんのでご注意ください。

4.フランチャイズの加盟金は返還される?

フランチャイズの加盟金は返還される?
フランチャイズの加盟金の返還は基本的にはないものと考えておきましょう。理由としては、フランチャイズに加盟する際に締結する契約の中に、加盟金を返還しない旨の記載をするケースが多いからです。そのため、返還のない旨を納得した上で署名し契約を結ぶことになります。
支払いが完了した後では自己都合での返還は認められないことがほとんどですので、契約書の内容を熟読し、返還の条件など契約書に記載のない事項については本部へ確認をおこない、慎重に決断するようにしましょう。

とはいえ、いかなる理由でも加盟金が返還されないというわけでもありません。例えば、本部側の事情により事業が停止し店舗運営の継続が難しくなった場合や、本部からの要請で中途解約となり開業が叶わなくなるなどのケースです。本部都合による契約解除が明らかであれば、損害賠償という形で加盟金が戻ってくる場合があります。
いずれにせよ、加盟金が返還されるということは、フランチャイズでの事業継続は難しい状況に陥っているということになります。

5.まとめ

フランチャイズの加盟金について解説しました。加盟金は、フランチャイズ本部の店舗運営ノウハウの提供や経営についてのアドバイスに対する対価として本部へ支払います。ただし、フランチャイズの初期費用としては、加盟金以外にも多くの費用が発生しますので、加盟金はあくまで初期費用の一部であることを確認しておきましょう。

加盟金の金額としては、小規模店舗であれば100万円前後が相場となっています。フランチャイズへの加盟は自分の店舗を持てるチャンスですので、入念な資金計画を立てながら準備を進めることが大切です。

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