買取専門店経営
2023年5月16日

買取専門店って儲からないの!?

買取専門店は儲からないといった情報をネットで見るようになりましたが、本当にそうでしょうか。街中では買取専門店が増えている印象を持つ人も多いはずです。儲からないのに店舗を増やすのは、自らの首をしめる行為でしかありません。真実はその逆です。
もしフランチャイズで買取専門店を検討されているのなら、ぜひ参考にしてみてください。

1.買取専門店は儲かる?儲からない?

買取専門店って儲からないの!?

結論から申し上げると、買取専門店は儲かります。なぜなら、買取専門店は不況に強いビジネスであり、かつ市場成長の後押しを受けられるからです。

1-1.ブランド品リユース市場の規模が拡大

儲かるためにはお金が多く集まる場所でビジネスをすることが必須の条件です。例えば、新品ブランド品市場は約2兆円の規模があり、一方でリユース市場は13年連続で成長を続けています。つまり、ブランド品リユース市場には大量のお金の流れがすでにあり、今後も拡大し続けていく市場ということになります。街を歩いていると新しい買取専門店がいつの間にかできていたといった経験はないでしょうか。お店が増える理由は儲かるビジネスモデルだからです。

 

1-2.不況にも強い買取市場

買取専門店は不況に強いビジネスといわれています。好景気にはブランド品の購入が増えて取引量が増すためお店は儲かります。不景気のときはというと、持っているブランド品を現金に変える人が多く来店するため儲かるのです。買取専門店は取引を繰り返し利益を積み上げていくビジネスです。景気に関わらず取引が生まれるため、買取専門店は継続して儲けられるのです。

 

1-3.世の中の環境に対する意識の変化

買取専門店のビジネスは、中古品を買い取り再販売して収益を生み出す再利用の仕組みが採用されています。サスティナブルや、SDGsなどの環境意識が世界的に広まりつつある現代において、再利用をビジネスモデルとしている買取ビジネスは時代にマッチしているといえます。環境保護という観点から社会に貢献しつつ、しっかりと利益を生み出せるのが買取ビジネスの魅力です。

 

1-4.経費が抑えやすく利益につなげやすい

買取専門店は、一般的なビジネスで大きく負担になる家賃・人件費・在庫の費用を抑えられるため、利益につなげやすく儲かるビジネスモデルです。買取専門店は商品の買取をするスペースがあればよいため、大きな店舗を用意する必要がありません。人数も自分1人か数人のスタッフだけで成り立ちます。買取を専門としており店舗で商品の陳列・販売はおこなわないため、在庫を揃えるための費用もかかりません。費用が少なく済むため、儲かりやすい仕組みを構築できます。

 

2.買取専門店の今後を解説

買取専門店って儲からないの!?

買取専門店の今後についてですが、先述の通り、すでに市場の規模は大きく今後も成長が期待できるため、市場の大きな後押しを受けられることは間違いないでしょう。気になることとしては、ネットオークションやフリマアプリの台頭で、買取専門店のビジネスチャンスが小さくなるのではという点があるかもしれませんが、フリマアプリでのやり取りが面倒だったり、高額商品を売る難易度は非常に高いため、今後も買取専門店は存続し続けるでしょう。

 

3.儲からない買取専門店の特徴とは?

もちろん、100店舗中100店舗全てが儲かるわけではありません。ここでは、儲からない買取専門店の特徴を見ていきましょう。

3-1.顧客へ直接販売する販路がない

儲からない買取専門店の特徴は、顧客へ直接販売する販路がないことです。顧客へ直接販売しないということは、業者への販売がメインとなるため、販売先の業者に悪意がある場合や販売先の業者が持つ販売ルートが弱い場合、思うように利益を得られない可能性があります。もちろん販売先の業者が多くの販路を持っている場合は、確実な販売につながるため、顧客へ直接販売するよりも安定した収益を得られるようになります。

 

3-2.長期的な利益を考えていない

ビジネスを成功させるには、いかに長く継続して運営できるかが重要です。小さな利益だとしても、長い時間をかけて積み上げられれば大きな資金となります。そのため、長期的な目線での利益を考えられないようであれば、ビジネスは長続きせず、儲からないまま撤退することになります。事業を長く続けるための手段としては、リピート顧客を増やすことなどがあります。

 

3-3.最新トレンドの把握ができていない

大きな市場の波に乗るためには、業界内の最新情報を把握しておく必要があります。自分の持つ情報を常に最新にアップデートさせる意識がなければ他に遅れをとってしまい、市場の成長とともに事業を伸ばすことは難しいでしょう。常に最新にしておくべき情報としては、新発売商品に関する情報・最新の広告宣伝に関する情報・偽物に関する情報などです。新商品の情報を知らなければ信用が失われ、最新の広告を知らなければ無駄な広告料を支払い、偽物に関する情報を知らなければ騙されてしまいます。

 

3-4.顧客対応が悪い

買取専門店は人を相手にしたビジネスであるため、顧客対応が悪いと成功できません。いくら他店よりも良い条件で買取額を提示できたとしても、印象が悪ければリピート客が増えていかないからです。新規の顧客のみを追いかけるビジネスはいずれ疲弊し縮小していきます。リピート顧客の割合を増やしていかなければ、収益の安定は遠のくばかりです。接客がビジネスの多くを占めることになるため、顧客対応の悪さはそのまま業績となってあらわれます。

 

4.買取専門店で儲けるためのポイント

買取専門店って儲からないの!?
儲けるためのポイントをフランチャイズ加盟前と加盟後に分けてご紹介します。

4-1.加盟前

ロイヤリティを確認する

買取専門店で儲けるために、加盟前にまず確認しておくべきはロイヤリティです。ロイヤリティとはフランチャイズ本部のブランドや、すでに成功している店舗運営のノウハウを提供してもらう代わりに毎月支払う費用のことです。ブランドによって固定のケースもあれば売上に応じて変動するケースもあります。業種によってはロイヤリティの負担が重くて利益がなかなか上がらないといった声も聞くため、事前によく確認しておきましょう。

無店舗型を選択する

儲けるためのポイントとして、無店舗型を選択するのも一つの手ではあります。無店舗型であれば家賃の負担を大きく減らせるため、収益を上げやすくなるからです。無店舗型のビジネスは自ら客先へ出向いて仕事をするので、商圏を広げやすいメリットもあります。ただし、店舗を持たないことのデメリットもあることを忘れてはいけません。無店舗型のデメリットは、お店がないため信用を得られにくい点です。1度でもサービスを利用してもらえれば信用獲得は可能ですが、店舗有りに比べて1度目のサービス利用の難易度が上がります。

エリア内の競合店を調査する

どういった店舗があってどれくらいの集客ができているのか調査をおこないましょう。競合の有り無しによって、戦い方が変わってくるからです。競合がいるから不利、競合がいないから有利というわけではありません。競合店があるとそのエリアに「買取」があるという認識にもなり、既存店舗以上の工夫があれば上回れます。競合店がなければそのエリアにニーズがあるのかさらなる調査が必要になりますが、ニーズがあると分かれば一人勝ちできるチャンスになります。

 

4-2.開業後

買取商品の相場の見極めをする

買取ビジネスでは、買取する側はできるだけ安く買い取りたい、売る側はできるだけ高く売りたいという双方の要望の落とし所を適切に判断するスキルが求められます。相場より高く値段をつければ、顧客満足度は上がりますが店舗収益は下がります。逆をすると今度は店舗の収益は増えますが顧客満足を得られなくなります。買取商品の相場を見極めることが、買取専門店で儲けるための重要なポイントです。

商品知識を身につける

買取専門店でビジネスをして儲けたいなら、より多くかつより深く商品知識を身につけ、顧客からの信頼を獲得しましょう。商品の機能的な知識だけでなく、買取金額が決まる背景など、点と点の知識を結びつける会話ができるようになると、顧客の納得感を得られリピート獲得にもつながるはずです。顧客が偽物を持ってきてしまっても、しっかりと納得してもらえる説明ができれば、顧客からの信頼を得られるでしょう。

トレンドに合わせた買取をする

利益をより多く得る、取引を増やして収益を積み重ねるためには、トレンドには敏感になっておくことをおすすめします。トレンドで人気があり希少価値が高く高値で販売できるものは、高く買い取っても十分な利益が出て、より確度の高い再販売を可能にするからです。トレンドは後押しする力であるため、通常よりも少ない労力で大きな利益獲得につながります。

 

5.まとめ

買取専門店って儲からないの?という疑問にお答えする形で解説しました。買取専門店は市場成長の大きな波に乗れるビジネスジャンルの一つです。ご興味があればぜひご相談ください。

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