買取専門店経営
2022年6月16日

フランチャイズ多店舗展開のポイントを解説。ビジネスが軌道に乗ったら2店目!

フランチャイズビジネスで開業し、数年で運営が軌道に乗った場合、次に何を考えるでしょうか?ビジネスの拡大を考えるなら、2店目のオープンを視野にいれる人も多いと思います。この記事では、フランチャイズビジネスで多店舗展開を考える際に知っておきたいメリットやデメリット、2店目出店のタイミングや運営成功のポイントなどをお伝えします。

1.フランチャイズが多店舗展開しやすい理由

①フランチャイズが多店舗展開しやすい理由
フランチャイズは多店舗展開しやすいビジネスモデルです。その理由をご紹介します。

フランチャイズモデル自体の成功確率が高い

フランチャイズが多店舗展開しやすい理由として、まず、フランチャイズモデル自体が成功確率の高いビジネスモデルということがあります。
フランチャイズとは、加盟店が本部へロイヤリティと呼ばれる権利使用料を支払うことで、すでに成功している企業のブランド力や経営ノウハウをそのまま利用しながらビジネスを展開していく仕組みとなっています。すでに知名度がありお客さんの信頼を獲得した状態でビジネスをスタートできるため、ゼロの状態から始めるのに比べて圧倒的に集客に対する負担を減らすことができます。フランチャイズ本部はノウハウの提供以外に新商品の開発や宣伝もおこなっていますので、フランチャイズのオーナーは店の収益を上げることだけに集中することができます。
個人での独立起業の成功率は30%と言われていますが、フランチャイズでの起業成功率は70%にもなります。数値としても成功確率の高さが示されていますので、多店舗展開するのに適したビジネスモデルと言えます。

1店目の成功ノウハウを継承できる

フランチャイズは1店目の成功確率が高いため、次の店でも同様に高い確率での成功を見据えることが可能です。なぜなら、本部からの成功確率の高い経営ノウハウを継承できる上に、1店目を成功させるために蓄積されたオーナー自身の成功ノウハウもあわせて活かすことができるからです。本部の運営ノウハウとオーナーの成功ノウハウの組み合わせで相乗効果を得られることが、フランチャイズが多店舗展開しやすいゆえんでもあります。

同一地域での出店で相乗効果を得られる

フランチャイズが多店舗展開しやすい理由の3つ目は、同一地域に複数出店することで、相乗効果を得られるからです。道を挟んで同じブランドのコンビニエンスストアがあり、その先にまた同じブランドのコンビニエンスストアが出店されている、という状況を目にした経験のある方も多いのではないでしょうか。同じ地域内に複数店舗を出店する方法は、ドミナント戦略と呼ばれる経営手法の一つなのですが、この手法には地域での市場を独占する狙いがあります。短期間に成功できる確率の高いフランチャイズのビジネスモデルとドミナント戦略は、相性の良い組み合わせと言えるのです。

メガフランチャイジーの存在

フランチャイズが多店舗展開しやすいビジネスモデルであることの証明の一つに、メガフランチャイジーという存在があります。メガフランチャイジーとは、フランチャイズに加盟し、多店舗展開を実践して、億単位の売上を記録している企業のことを指しています。フランチャイズ業界の用語として使われているということは、それだけ多店舗展開で成功した企業が多くあることの証でもあります。

2.多店舗展開のメリットとデメリット

多店舗展開のメリット・デメリットを確認しておきましょう。

メリット

売り上げが増加する

多店舗展開のメリットとして一番に挙げられるのは、売上の拡大です。多店舗展開するということは複数の店舗を持つことになりますので、当然売上はあがります。ですが、先述のドミナント戦略を利用し同一地域に出店することで、単独で店舗を別地域に出店するよりも、収益を伸ばすことができるのです。もちろん全ての業種で同じ効果を得られるとは限りませんので、多店舗展開のための適切な戦略を組めるようフランチャイズ本部とよく相談することが大切です。

地域での知名度を高める事ができる

同一の地域で複数店舗を出店することができれば、地域での知名度を高めることができ、市場の独占に近づくことができます。人は見慣れたものに安心を感じますから、できるだけお客さんの目に触れる回数を増やすことで、店に足を運びやすくなります。

従業員のモチベーションアップに繋がる

多店舗展開することで、複数の店舗を横断した人員配置が可能です。人材が不足している店舗に人をまわすこともできますし、ベテランのスタッフに新店を任せたり、スタッフのモチベーションアップに繋がるため、メリットがたくさんあります。

1店舗の業績に左右されないためリスクヘッジになる

多店舗展開することで、店ごとの売上の差を平均化できるため、1店舗の売上に業績が左右されにくくなります。1店舗の売上が芳しくない場合でも、他の店舗がカバーすることも可能です。

デメリット

2店目の出店には、「資金」「分析」「人材」「物件」の4つを新たに準備する必要があります。

人件費と採用コストが増加する

多店舗展開の大きなデメリットは、人件費と採用コストが増加することです。複数の店舗を出店するためには、それぞれの店で適切な数の人材を確保しなければなりません。人件費だけでなく、人の流動性に合わせて常時リクルート費用もかかることでしょう。新たな店の収益が安定するまでは、既存店の負担が大きくなる恐れがあります。

家賃などの経費が増加する

人件費はもちろんですが、家賃などの経費も増加するため大きな負担に感じられるかもしれません。家賃などの固定費は毎月定額の費用を負担しなければならないため、繁忙期であろうと閑散期であろうと常に同額の負担を抱えることになります。

適切な管理ができなくなる

複数の店を経営することにより、細やかに目が行き届かなくなる可能性もあります。さらに、複数店舗の中で、サービスの質に差が生まれると、店の評判自体を落とすことにもなりかねません。
独立・起業を目指してフランチャイズビジネスで開業したなら、経営者として事業を拡大したいという気持ちを持っている人は多いでしょう。ただし、経営のすべてにおいて自分が関わっていないと満足できない人は、自分以外の人に仕事を任せることが大きなストレスになってしまうかもしれません。

3.多店舗展開しやすい業界

多店舗展開しやすい業界
多店舗展開しやすい3つの業界をご紹介します。

買取店

買取ビジネスは、在庫を抱える必要がなく1人でも開業できるため、人気のフランチャイズです。本部の知名度を利用できるため、ブランドを信頼して来てくれるお客さんが多く、開店直後からビジネスを軌道に乗せることも可能です。開業前には充実した研修が用意されているため、業界未経験でも挑戦できますし、開業後も査定などに不安があれば、本部に相談できるしくみがあるのでスムーズな店舗運営に繋がります。国内のリユース市場は約2.4兆円の規模があり、多くの人にチャンスが開かれている業界でもあります。

飲食店

フランチャイズの定番ビジネスといえば飲食店を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。スイーツやハンバーガー、お弁当など多数のブランドがフランチャイズオーナーの募集をしています。飲食といってもプロの料理人である必要はないため、始めやすいジャンルではありますが、競争率が高いため、本部のノウハウプラスアルファの工夫を考える必要はあるでしょう。

無店舗型

フランチャイズの比較的新しいジャンルとして、無店舗型のビジネスがあります。店舗を持つ必要がないため少ない開業資金で始められ、店舗がない分家賃などの毎月の運用コストも低く抑えることが可能です。

4.2店目の出店に踏み切るタイミング

まずは資金の準備

1店目の運営が軌道に乗っているとはいえ、2店目を出店するなら、あらたに資金を準備しなければなりません。
物件取得費や内外装工事、什器備品の準備、人を雇う必要もあるので人件費も必要になります。資金にどの程度の余裕があるかを踏まえて、2店目の出店を検討しましょう。2店目を考えるなら、物件についても早めに探し始めることをお勧めします。

1店目の運営が成功した理由を分析してみる

フランチャイズで開業後、運営が軌道に乗ったのには、物件の立地、客層、優秀なスタッフ、店の動線、接客など、理由があるはずです。その理由をきちんと分析して2店目の運営に生かしましょう。

店を任せられる人材を育てておく

私は学生時代、パン屋さんでアルバイトをしていました。かなりの人気店になり、オーナーは2店目を車で15分程度のところに出店。ところが、経営がうまくいかず、数年で2店目を閉めることになり、最初の1店目だけの経営に逆戻りすることになってしまいました。
このオーナーの失敗の原因は「人に仕事を任せることができなかったから」です。
全部の仕事を自分でやろうとしたため、あまりにも忙しくなり、結局運営が立ち行かなくなってしまったというわけです。
資金繰りや物件の選定がうまくいっても、安心して仕事を任せられる従業員がいなければ、店の運営は失敗するでしょう。
複数店舗を経営するとなると、従来どおりの仕事にかける時間も自ずと短くなってしまいます。2店目を考えるなら、店を任すことのできる人材を育てておくことが何より重要です。

2店目の物件の選定は慎重に

1店目の経営がうまくいったからといって、必ず2店目で成功するとは限りません。事実、有名なコンビニエンスストアでも、「駐車場が狭い」「何となく車を止めにくい」など、ちょっとした理由が重なって、閉店に追い込まれている店がたくさんあります。
複数店舗を行き来することも多くなるので、あまり遠く離れすぎていても、どちらの店も目が行き届かなくなります。
最初の物件を選んだときと同様、慎重に物件を選定しましょう。

5.複数店舗を運営するオーナーの仕事

複数の店舗を運営する場合、実際の接客などはスタッフに任せることが多くなるでしょう。
一方で、売上や経費などを管理し、売上目標を達成するための事業計画を立て、それを実行するスタッフを育成することが求められます。
責任をもって仕事をしているスタッフを信頼して任せることも重要ですが、何かトラブルが発生したら、スムーズに解決するのもオーナーの仕事です。

まずは1店目の運営を軌道に乗せることが重要

買取フランチャイズは小さな店舗、少ないスタッフで始められることから、複数展開するオーナーが多いといわれています。
BRAND OFF 買取専門店フランチャイズ」は、本部のサポート体制も手厚く、出店エリアや立地情報の提供、物件紹介なども行っていますので、何でもご相談ください。

6.まとめ

フランチャイズの多店舗展開について解説しました。多店舗展開は本部のノウハウとオーナー自身のノウハウを組み合わせることで、相乗効果を生み出しやすいビジネススタイルです。規模を拡大しやすいメリットもありますが、管理があまくなるデメリットもありますので、本部と相談しながら進めると良いでしょう。

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