買取専門店経営
2022年5月26日

フランチャイズオーナーの年収とは?仕事内容・向いている人のポイントを解説

フランチャイズオーナーといえば、一国一城の主。脱サラして、独立や起業を目指しているなら、オーナーという言葉には少なからず惹かれるものがありますね。
ここでは、フランチャイズオーナーの役割や仕事内容、年収について紹介し、フランチャイズオーナーに向いている人・向いていない人についても掘り下げてみます。

1.フランチャイズオーナーとは?

サラリーマンを辞めて、何かビジネスを始めたいと思っているなら、フランチャイズビジネスを考える人は多いでしょう。
フランチャイズオーナーになれば、規模は小さくとも「社長」という肩書を手にすることができます。フランチャイズオーナーとは、コンビニエンスストアや飲食店、買取店、お掃除サービス、塾、訪問介護など、各種フランチャイズチェーンと加盟契約を結んで、事業の運営を手掛ける人のことをいいます。

2.フランチャイズオーナーの仕事は?

会社経営者なら社長の立場なのがフランチャイズオーナー。加盟したフランチャイズによって業務の内容は違いますが、従業員を雇わずにスタートするなら、オーナーとはいえ、運営に関わるすべての業務をこなさなければなりません。
例えば、買取フランチャイズの場合なら、商品の査定、販売先の確保、経理、電話対応、店舗での接客、商品知識を得るための勉強、本部とのやりとりなど、仕事の内容は多岐に渡ります。
店舗の運営が軌道に乗ってきて従業員を雇うことになったら、お客様の接客などを任せることも可能です。しかし、店の経営を任せることはできません。フランチャイズ本部からさまざまなサポートを受けることはできますが、直接経営に携わるのはオーナー自身。従業員の教育も大切な仕事になるでしょう。

3.どんな人がフランチャイズオーナーに向いている?

どんな人がフランチャイズオーナーに向いている?
フランチャイズ経営に失敗するケースで一番多いのは、あまり興味のない業界に挑戦したけれど、うまくいかなかったというパターンです。
フランチャイズにはさまざまな業種があります。例えば、買取フランチャイズの場合、小さな店舗でスタートできることや在庫を抱える必要がないことなどから、注目度が高い業界といわれています。
ところが、買取業界にまったく興味がなく、ただ初期投資やリスクが少ないという理由だけで参入したらどうなるでしょうか。いくら本部からの手厚いサポートを受けることができても、商品の目利きや相場を判断する目などを磨くことは、それなりの努力が必要となるため、運営が長続きしなくなる可能性があります。
多くのフランチャイズは未経験でも参入可能ですが、自分に向いている業界かどうか、冷静に判断したいものです。
また、今は人材不足の時代なので、いい人材を育て、定着させることも重要です。
現場の仕事を任せられるような人材を育てることができれば、フランチャイズオーナーは経営に専念できますね。
そして、今後長く付き合っていくであろうフランチャイズ本部との関係性を築くことも、オーナーの大切な仕事のひとつと言えます。

開業資金がある

フランチャイズオーナーには、ある程度の資金力がある人が向いています。理由としては、お店をオープンするまでには様々な場面での支払いが必要になるからです。
具体的にはフランチャイズへの加盟金や保証金、店舗に設置する設備の費用や商品の仕入れ費用、運営ノウハウを学ぶための研修費や人材を確保するための採用費用、開業してからもしばらくは運転資金として自己資金から捻出する必要が出てきます。
開業資金の目安としては、業態にもよりますが300万円〜2,000万円となっています。日本政策金融公庫や銀行、補助金などを利用すれば費用をまかなうことも可能ですが、前提としてある程度の資金がなければ融資を獲得するのは難しいでしょう。オーナーになるには開業資金を用意する必要があります。

経営経験、事業責任者の経験がある

経営経験や事業責任者の経験がある人も、フランチャイズオーナーに向いています。なぜなら、フランチャイズオーナーというのは、店舗の経営者になることだからです。
経営者は店舗の運営に関する全ての責任を持ち、ヒト・モノ・カネの流れを管理する人です。毎月給料がもらえる店長とも役割は異なり、売上をあげなければ自分の収入を得られないというプレッシャーがあります。そんなプレッシャーと戦いながら、店舗運営に邁進していかなくてはなりません。経営の経験があればやるべきことが分かるため、プレッシャーを力に変えやすくなるでしょう。

行動力があり創意工夫ができる

フランチャイズオーナーを続けられる人は、行動力があり創意工夫を心がけることができる人です。
繰り返しになりますが、フランチャイズオーナーは事業経営をおこなう責任者になりますので、フランチャイズ本部からの基礎的な方針についての指示はあるかもしれませんが、自分の責任と行動で店舗を運営していく必要があります。
店舗の経営を助けてくれるのは自分しかいないと覚悟して行動できる人がオーナーに向いています。また、フランチャイズの中でも良い成績の店舗がある一方で、芳しくない成績の店舗も存在します。同じノウハウを実践しながら自分の店舗の経営を向上させるには、組織管理や店舗運営について、自分なりに創意工夫を積み重ねることが欠かせません。

人材育成が得意

フランチャイズオーナーは人を育てることも仕事の一つですので、人材育成が得意な方もオーナーに向いています。
フランチャイズ店舗を成功に導くには、フランチャイズ本部が提供するノウハウを余すことなく店舗運営に反映させることが大切です。ノウハウを適切に実践するには販売する商品・サービスについての知識や接客・営業に対するモチベーションが欠かせません。そのようなスタッフを育てるのはオーナーの役目です。人材育成が得意なオーナーが運営する店舗は、遅かれ早かれ成績を軌道に乗せることができるはずです。

4.フランチャイズオーナーの年収は?


年収は正直、さまざまです。
参入するフランチャイズによって、開業に必要な資金も違えば、支払うロイヤリティも違います。また、お店を開く場所や地域性によっても、稼げる金額に差が出てくるのは当然です。
開業までに加盟金や保証金、研修参加費なども必要です。開業後も本部に支払うロイヤリティに加え、人を雇えば人件費がかかりますし、立地の良い場所に店を開いたら家賃もかさむでしょう。
「フランチャイズ本部が提示している収支シミュレーションでは、月にこのくらいの売上があるはずだったのに……」と後悔しないように、さまざまな状況を想定して、収益について分析しておくことをお勧めします。

買取店

買取のフランチャイズは市場自体が成長段階にあることから、オーナーの年収も市場の後押しを受けられることでしょう。買取業界のフランチャイズオーナーの平均年収は700万円〜1,000万円となっており、他のフランチャイズに比べて高い収入を得られる可能性のあるビジネスでもあります。
買取ビジネスの開業では大きな店舗は必要ありませんし、本部からの研修などを活かして知識やノウハウを身につけることができれば、そこまで難易度の高い開業にはなりません。多数あるフランチャイズの中でも魅力的な業界の一つです。

飲食店

多くの店舗がフランチャイズとして運営されているのが飲食店業界です。飲食店のフランチャイズオーナーの平均年収は500万円〜1,000万円となっており、一攫千金を獲得できるチャンスがある業界でもあります。
年収が1,000万円を超えるケースもありますが、店舗の規模には大きな幅があり、数十万円から開業できる店舗から2,000万円以上の開業資金が必要な店舗もあります。一概にどのお店でも年収1,000万円を目指せる訳ではないので注意してください。

コンビニ

フランチャイズの代表格といえばコンビニエンスストアでの開業です。業界のオーナーの平均年収は400万円〜600万円前後となっていますが、本部との契約によっては売上の2割程度しか収入を得られていないオーナーもいるようです。
コンビニエンスストアのフランチャイズは本部へ支払うロイヤリティの割合が高い業界でもあるため、「稼ぐ」ということに関して言えば、そこまで旨味のある仕組みとは言えません。

学習塾についても数多くのフランチャイズが存在しています。フランチャイズ塾のオーナーの平均年収は500万円〜700万円です。本部の知名度が高ければそれを活かして生徒の集客ができるため、短期間のうちに経営を軌道に乗せ易い点がメリットです。

リペア

リペア(修理)業界は少ない資金で高い年収を獲得できる可能性のあるフランチャイズの一つです。リペアのフランチャイズオーナーの年収は500万円〜700万円ですが、商品の仕入れや在庫を抱えるリスクがなく、100万円以下の小資金で始められるビジネスです。
ただし、小資金で始められる分、ライバルも多い業界でもあります。

ハウスクリーニング

ハウスクリーニングは共働きが可能で高齢になっても続けられるビジネスです。ハウスクリーニングのフランチャイズオーナーの平均年収は600万円〜900万円で比較的高く、小資金で始められるビジネスでもあります。

5.フランチャイズオーナーの年収を上げるためのポイント

フランチャイズオーナーの年収を上げるためのポイント
経営次第では年収1,000万円超えも目指せるフランチャイズオーナーですが、収入を上げるには相応の努力や工夫が必要になります。

集客強化

収入を上げる方法の1つとして、集客の強化があります。集客を増やすことができれば運営する店舗の売上を上げることができますから、店舗の収益の増加はオーナーの収入の増加に繋がることでしょう。集客についてはフランチャイズ本部が宣伝もしてくれるのが一般的ですが、集客を増やしていきたい場合は店舗独自の宣伝も取り入れる必要があります。

規模拡大

収入を上げる2つ目の方法は、店舗の規模を拡大することです。飲食店などお客さんに店舗に来てもらうビジネスの場合、店舗を広くすることでキャパシティを増やすことができ、より多くのお客さんを相手にビジネスをすることができます。
ただし、店舗の規模を拡大するだけでお客さんが増えるとは限りませんので、同時に集客強化にも力を入れるのがおすすめです。また、規模を拡大してお客さんが増えれば、接客をする従業員を新たに増やす必要が出てきますから、収益に繋がるかどうか、お店を広げる前に費用の計算をしておきましょう。

多店舗展開

多店舗展開を実施すれば、収入を一気に上げられます。お店を増やすことができれば、その分収入源を複数持つことができるからです。ただし、複数店舗の展開に踏み切るのは、1店舗目での成功が前提となります。1店舗目で運営ノウハウをしっかりと蓄積し、準備を整えてから新店舗の開業へ移りましょう。

6.フランチャイズオーナーの適正年齢は?

フランチャイズのオーナーに挑戦すべき最適な年齢はありません。ですが、おおむね35〜55歳の年齢の方がフランチャイズのオーナーになるケースが多いです。
その理由としては、オーナーに向いている条件でもご紹介した資金・経験・行動力が備わっている人が多い年齢でもあるからです。社会の厳しさや壁に直面した際の問題解決方法を経験として学んでいることは、フランチャイズのオーナーとしての店舗運営にも役立つはずです。

7.まとめ

フランチャイズオーナーの年収や仕事内容、向いている人について解説しました。独立や起業を目指す人にとって、オーナーになれるフランチャイズは非常に魅力的に映ることでしょう。オーナーは経営者として店舗運営に関わる全ての業務をこなしていく必要があります。実践を通して経営スキルを身に付けていけば、高い年収を獲得することも夢ではありません。

 

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